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ブルーサイプレスオイルは、ヴィンス・コリンズ氏が、ノーザン・テリトリーの北部の固有植物Callitris tntratropicaの芯材や樹皮などから水蒸気蒸留法で抽出する、カマズレンとガイアズレンを含む、青い色の精油です。 木の部位の配合率や重ね方など、コリンズ氏独自の手法によるもので、2002年のオーストラリアの基準による製法特許を取得しています。 シドニーオリンピックでは、オーストラリアの香りとして紹介されました。

Callitris intratropicaは14種ある、オーストラリア固有種のヒノキ科の一つで、地元では「ノーザン・サイプレス」と呼ばれていますが、アボリジニは部族ごとに呼び名が異なり、

Tiwi族にはKarnitirrikani、Djambarrpu族にはGangi/Lanapu 、Rembarrnga族にはMunlark、Jawony族にはKatanjと呼ばれています。

​ブルーサイプレスオイルは、ヴィンス・コリンズと、DPIニューサウスウェールズ(現在は、サザンクロス大学プラントサイエンスに所属)の化学研究者マイク・ラッセルが偶然に起こった反応で発見した精油です。この発見がオリンピック委員会の目に留まり、シドニーオリンピックの香りとして紹介されることになったため、それにより生まれるであろう大金をめぐり、偽物の製造とマーケティングを行うものが現れました。 このことで、コリンズ氏は偽物製造者を告訴し、10年にわたり、法廷で争いました。 弁護士料を払う資金のないコリンズ氏は、弁護士を使わず、たった一人で戦い、勝訴の通知を手にしました。 これによりコリンズ氏は、ノーザンテリトリー政府から、すべてのCallitris intratropicaの伐採と管理の権利を与えられました。

Callitris intratropicaは、虫がつかない建材としても知られています。熱帯に属するダーウィンの歴史的建造物の多くに、Callitris intratropicaが使われています。

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